強くなれ!父も母も!!

こんばんは。

今日は長男野球部の試合でした。
普段はなかなかできないけれど、出来る時には動こうと、朝から父ちゃんが試合の送り迎えと審判をやってくれました。
午前中は5.6年生を中心とした試合。
午後は4年生以下の練習試合でした。
数日前から、同級生のお母さん達から、今日は試合に出られるからと長男は声をかけられていたけれど、実は母は「そんな、出られるって決まってないんだから期待させないで!」って笑って返してました。
でも、みんなにそう言われて、本人もだんだんその気になってきたのか、今日はいつもよりちょっと張り切ってる長男。
長男が見に来て欲しそうだからと、父ちゃんは午後も試合を見に行きました。
母ちゃんは期待が重荷になるんじゃないかと、見に行くのはやめて家でいつものように仕事をすることにしました。
途中、父ちゃんから、色々報告が入ります。
父ちゃんも胸の中の気持ちを締めつけられる思いで見ていたんだろうな。
長男はたった一人、4年生で1度も守備につくこともできず、1回だけ代打で打席に出で三振。
だったそうです。
家に帰って来た時、長男よりも父ちゃんの方がいたたまれなくて、かわいそうだのなんだの、怒っているのか、悲しんでいるのか、同情しているのか、たぶんくちゃくちゃな気持ちで帰ってきました。
そうだろうね。
見てたんだから、辛かったよね。
それから母は、長男の話を聞きます。
「う~ん、う~ん」と。
そりゃ自分の子どもだもの。
傷ついたり悲しい思いをしてるのを見たら辛い。
本当は、母ちゃんも涙がこぼれそうだったよ。
でもね、親は耐えるべきだと思うんです。
だって子どもが耐えてるんだもの。
世の中いろんな人がいて、思いはみんな違うんだから。
大人がみんな子ども一人ひとりの気持ちを考えて動いてるわけではないし、大人がみんな子どもの期待に応えてくれるわけじゃない。
世の中平等じゃないし、公平じゃないし、理不尽なことだっていっぱいいっぱいある。
それが現実で、そこを自分の力で乗り越えてかなきゃ強くなれないって母ちゃんは思ってる。
だから、父ちゃんにはお願いしました。
「父ちゃんの気持ちは、わかるよ。
でもね、かわいそうだって言わないで。
父ちゃんがかわいそうだな~って言ったら、長男は僕かわいそうなんだって思うから。
これからのことも、決めるのは本人だから。
自分の悲しい気持ちを長男に押しつけないでね。」
夕食時、父ちゃんは用事で出かけたので、今日は三人で長男の好物のピザを食べながら話しました。
母、「実は母ちゃんね、小学生の時、4年生から、ずっとバレーボール部だったんだ。
とても真面目で一生懸命練習して、実は1度もサボったことがなかったの。」
長男「えっ?1度も?!」
母、「そうなの。本当に真面目だったの。
でもね、母ちゃんは体も小さくて、力もないし、上手じゃなかったから、ほとんど練習に来なかった子がドンドン試合に出て、母ちゃんはほとんど試合には出られなかったんだ。
でもね、母ちゃんバレーボールが好きだったし、友達と一緒にいるのが好きだったから、部活続けたの。
そしたら6年生の夏の大会で、みんなが試合に出れるようにって先生がAチームとBチームに分けたんだ。
母ちゃんはBチームのキャプテンになって、同じ学年の友達はみんなAチーム。
母ちゃんはね、5年生や4年生の子達と練習も試合もすることになって、同じ学年の友達とは離れることになったの。」
長男、「だから、努力は無駄だったってこと?」
母、「う~うん、違うの。
その時は母ちゃんもとても悲しかったけど、でもね、母ちゃんは今とっても幸せなの。
努力って必ずその場で結果に出ないこともある。
だけど、それってずっとずっと繋がっていて、違う形で幸せの形になることもあるって母ちゃんは思うんだ。
だから母ちゃんは、あの時頑張ったことは無駄じゃないって思ってる。
でも、だから部活だけが全てだなんてことも思ってないの。
部活をやめて、他にやりたいことがあるならやってもいいし、自分の大事な時間なんだから、時間をどう使うかは自分で決めることだと思う。
じゃないと、後で人のせいにしたくないでしょ?」
長男、「うん。」
母、「だから、部活のことは、長男が決めなさい。
続けるのも、続けないのも、自分で決めなさい。
そして、これだけは忘れないでね。
長男が続けるなら、母ちゃんや父ちゃんは、部費を払って、今日のように試合の送り迎えや、父ちゃんの休みを返上して当番や審判もやる。
それだけは、忘れないでしっかり考えて。」
長男は、はじめは泣きそうなくらい、たぶん悲しみや怒りや悔しさが入り混じっていたけれど、話していくうちにいつもの長男に戻ってました。
そして、お風呂の後で長男は言いました。
「母ちゃん、部活はやめない。
みんなと練習する時は、みんな一緒で好きだから。
でも試合は行きたくない。
声出して見てるだけだから。」
母、「あっ、そう。
わかった。
今日はゆっくり寝なさい。
おやすみ。」
そう言って、母ちゃんもこれから自分の気持ちの整理をしようと思っています。
決めるのは長男、そして母はどうやって見守っていったらい


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