我が家の冬休み、その4!

新年、あけましておめでとうございます。

2014年もどんどん邁進していきたいと思います。

本年もどうぞ、よろしくお願いします。

 

 

あまり実感がないですが、お正月ですね。

我が家では結婚して10年、大みそかや元旦も旦那さんは

いたって変わらないシフトのお仕事なので、あまりお正月という

気分を味わわずにお休みが過ぎて行きます。

今日も旦那さんを7時過ぎに送りだし、何をしようかと迷い

つつ、ご注文頂いているランプを製作したり、こうして

ブログを書いています。

今日は元旦早々ではございますが、我が家の冬休みの

続編を綴ってみたいと思います。

 

 

この冬休みは、小学1年生の二男にとっては当たり前ですが、

小学校で初めての冬休みでした。

なんでこんなことをしつこく言うかと言いますと、二男は初めて

経験することには何でも想像がつかなくて、ビビるんです。

2学期に入った頃は、”いつも元気な二男君が急に元気が

なくなった”と学校から連絡をもらったほどです。

その時の原因は運動会でした。

でも、その後先生もあたたかく見守って下さったおかげで、

またいつもの元気な二男に戻ることができました。

二男はいつもこんな感じです。

なので、今回の冬休みも、

「何日お休みがあるの?」、

「また学校行くの?」、

「何個寝たらお正月なの」、

「今日はお正月?」

と毎日のように聞かれました。

宿題は、計算ドリル1冊と日誌、その他モロモロがあったの

ですが、想像がつかない恐ろしさにお怯え、2日で

終わらせました。

二男は長男とは全く正反対で、人に大丈夫と言われること

よりも、自分で

”あと何日でやらなきゃいけないんだろう。

明日冬休みが終わったらどうしよう…。

わかんないから、心配だからやっちゃえ!”

って、やっちゃった方が気持ちが楽になるようです。

 

 

そして、ここからが今日の本題です。

さて全く正反対の3年生長男、彼もどちらかというと長期休暇の

宿題は、早くやってしまいたいタイプです。

ただ、めんどくさがりでこれまで手を抜いてもスラスラ通り

抜けて来れたことは、そのまま手を抜いてやろうという魂胆が

みえみえです。

そこで、この冬休みは母ちゃんもひとつの想いを持って長男に

向き合うことにしました。

 

それは、リコーダーの練習です。

これまで長男は、1年生も2年生も、”ピアニカは弾けなかったら

吹かないで、指だけ動かして弾いている振りをすればいい”と

先生に言ってもらって、見逃してきてもらったのです。

父ちゃんも、「音楽なんて出来なくたって、生きていけるから、

まぁ、いいわ。」と言っています。

だから長男は、リコーダーもその作戦でなんとかなるだろうと、

思っている節がありました。

でも、母ちゃんはちょっと違うことを想っていました。

それは、二男がきっかけでした。

 

二男は担任の先生の考えで、ピアニカを3日も4日も毎日

合格するまで家に持ち帰って練習したことがありました。

泣きそうになったこともあったけれど、最後に合格して帰って

きた日の二男の最高の笑顔は忘れられません。

長男は、そこまで取り組んだことがあったんだろうか。

それを私は知りたいと思いました。

宿題最終日、長男はリコーダーと教科書を持って母の

ところへやってきました。

リコーダーは一応、親のサインが必要なんです。

母はまずはいつも通り、「じゃあ、吹いてみて」と言って

みました。

すると、長男がモジモジし出しました。

長男、「えっー、吹けんもん。だって出来んもん。

まだ習ってないしー。」

まだ習ってないとは思えない程、教科書には書き込みの

跡が残っていましたが、母はそこには触れずに平常心で言う。

「吹けん吹けんって、まだ長男は一回も吹いてもおらん。

長男は、吹けんのじゃなくて、吹かんと自分で

決めてるだけじゃ。

まずは吹いてみんと、吹けるかどうかもわからん。」

すると長男は、考える…。

考えている時は、母は待つと決めている。

長男は「やりなさい」と言ったところで、たぶん自分で

腹をくくるまではやらないからです。

そしてしばらくして、もう一度やってきて、吹き始めました。

姿勢が悪くて指でちゃんと穴をふさげないから、音がでない。

一体どんな曲を自分が吹いているのかさっぱり

わかっていないので、リズムがわからない。

間違いだらけで、最初から最後まで全然たどり着けない。

長男、「ほらねっ。やっぱり吹けん…。出来んのだって、

無理だって。」と雪崩落ちる。

母、「当たり前じゃん!まだ練習してないんだもん。

長男は、まだ1回吹いてみただけでしょ?

まだ練習も何にもやってないよね?

何もしてないのに最初からできる人なんていないよ。

みんな、人が見てないところで練習したり、努力して

るんだもん。

長男はまだ、練習も努力も何も始めてないよね?

なのにもう吹けないって決めちゃうの?」

すると長男考える。

そして母は待つ。

たぶん、要領のいい長男は、翌日父ちゃんに頼めばサインが

もらえるかもしれないということも考えていたと思います。

そろそろ、大人も人によって、言うことや考え方が違うって

ことがわかってきている年頃です。

だから、母ちゃんの言ってることが全てあってるとか、

父ちゃんの言ってることがあたってるとか、先生の言うことが

全て正しいなんて思ってくれなくていいんです。

いろんな考え方があって、色んな人の色んな想いがあって、

それで、みんなが長男に関わってくれてるんだってことに

気付いてくれたら、リコーダーが吹けなくたって本当は

別にいいんです。

しばらくして、長男は崩れ落ちた身体を起こして、もう一度

リコーダーを吹き始めました。

よしっ!

やるって決めたんだな!

じゃあということで、母ちゃんも本気で教えることにしました。

30年ぶりにリコーダーを吹き、長男の前で”思い出のアルバム”

を歌いました。

一緒に歌って、姿勢を直して、指がちゃんと押さえられるように

して、何度も何度も1小節ずつ。

何度も何度も吹いて、OKはそう簡単には出さなかったけれど、

ついに2回間違えずに一曲通して吹くことができました。

最後に長男が言ったのは、「よっしゃー!!」という自信に

満ち溢れた最高の叫びでした。

本当によくがんばったね。

この家の母ちゃんは、大きな壁から守ってあげるような母ちゃん

ではありません。

自ら壁となり立ちはだかるような母ちゃんです。

それでも、「こんな壁、朝飯前じゃ!」っと飛び越えて行って

くれることを、いつも願っています。

そんなことを想いつつ、2014年もおチビさん達に負けずに

がんばります。


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