こんばんは。
オリジナルステンドグラスのお店「Nijiiro Lamp〔ニジイロランプ〕」やまだ です。
今日は「Nijiiro Lamp ステージ2までの話」の続きのお話。
物件①は”雨になると床下浸水”
物件②は”相続人が20人以上”
2016年年末。
いよいよ物件3軒目にしてようやく、”古民家に引っ越せる〜!”と意気込んでいたその夜、引き渡し2週間前のその日、電話はなりました。
「今回のことは、やっぱりなかったことにしてください。」
ガーーーーーーン
頭の中は、一瞬真っ白!
え? えっ? えーーーーーっ!!
しかし、諦めきれず粘ってみる。
「家賃が安すぎましたか?
もう少しあげてもらっても良いのでなんとか貸してもらえませんか?
5年間というのが長かったですか?
それならもう少し短い更新頻度にしてもいいので貸してもらえませんか?
せめてリビングだけとか、古民家の一部だけでも貸してもらうことはできませんか?
なんとか貸してもらう方法はありませんか?」
しつこいかなと思いましたが、自分史上最高に粘ってみました。
しかしご家族が反対しているということで、”このことで家族が揉めるのが嫌だ”とおっしゃる大家さんのお気持ちもわかりました。
私も家族が笑っていられるのが1番大事です。
大家さんのご家族が、この件でみんなが笑えなくなってしまうのは、それは私も自分の思いに添わないことだと思いました。
みんなの笑顔のためにしたい夢が、誰かの理にそぐわないことなら、この場所は諦めよう。
そう思ったので、この物件は諦めることにしました。
とは言っても、今回はさすがにさすがに落ち込みました。
この数ヶ月、全力で走ってきたので、なだれ落ちました。
しかし、落ち込んでばかりはいられない。
見積もり依頼や相談をしていた各所へ、ごめんなさいとお礼の連絡。
「来月から場所を移動します!」と報告していた生徒さんにごめんなさい報告。
”あとは提出するだけ”というところまで完成していた補助金の申請書類を作るのに相談に乗ってもらっていた経営相談の先生、商工会議所の担当者さんへの報告とお礼。
みなさん本当にたくさんたくさんご迷惑をおかけしたのに、誰も責めることなく、逆に暖かく励ましてくれました。
そして当時の役所のしごと塾担当者さんは、空き工房や空き店舗を探してくれたり、レンタルルームさんに聞いてくれたりと、代わりになる場所を探してくれました。
本当に私は、温かい方々に支えられているんだなぁということに、改めて気づかせてもらいました。
そして今回ばかりは、”もう諦めろってことなのかなぁ”なんて弱気になったりもして、とりあえずは一度、このまましばらく潜り続ける(落ち込んだまま這い上がりたくなるまで沈んでみる)ことにしたのでした。
続く。
「Bellflower usuzakura ベルフラワー 薄桜」