こんばんは。
オリジナルステンドグラスのお店「Nijiiro Lamp〔ニジイロランプ〕」やまだ です。
今日は「Nijiiro Lamp ステージ2までの話」の続きのお話。
物件①は”雨になると床下浸水”
物件②は”相続人が20人以上”
物件③は”不動産屋さんを介さない直接交渉で失敗”
物件④は”売主さんが契約直前に亡くなる”
物件⑤は”2週間で他の借主さんに先越される”
そしてついに物件⑥件目にして、テナントに入ることになりました。
不動産屋さんもいい方で話はどんどん進み、リフォーム終了後の秋から入居が決まりました。
こうして2017年11月、Nijiiro Lampは店舗兼工房を駅の近くに新たに開くことになりました。
とても順風満帆に見えた新店舗・工房のオープンでしたが、
”実は、ここまで来るのにこんなに色々あったんですー!”
っていうお話。
この話、ここで終わると思います?!
終わりませんっ!(笑)
まだまだ先の話がございます。
順風満帆に見えた新店舗・工房のオープンでしたが、それから色々と問題が出てきました。
最初にでてきたのは駐車場問題!
実はこちらの店舗、駐車場は1台しかついていなかったんです。
でもそれではスタッフ1台分しか駐車場がない。
そこで、ご近所の駐車場の空きをありとあらゆる伝をたどって全部聞く。
駅前には、駐車場がいっぱいあるんです。
”きっと、どこか空いてるだろう!”と思ったのが大きな間違い。
こんな田舎にたくさんある駐車場ですが、どこも空いてない。
この際、普段駐車場として貸していないところでも、日中数時間だけでも車を停めさせてくれる場所をと、人づてに聞いて回ってみる。
それでも全然借りられない。
そこで不動産屋さんに相談し、”縦列で車が置ける分だけは車を停めてもいいよ”という確約を取りました。
問題その2。
看板。
実は前に入居されていた床屋さんの看板は一文字一文字を壁全体に張っていたため、とても大きく、しかも取り外した文字の跡を微妙に違う色のペンキでぐちゃぐちゃグチャっと上から塗り重ねている感じでした。
このままではNijiiro Lampのイメージも傷つけてしまうんじゃないか。
お店にランプを見に来た方が、がっかりするんじゃないか。
そんな心配もあり、ここはなんとかせねばと幾つかの看板屋さんに見積もりを取ってみました。
すると、以前看板を取り付けたところから水が入り、躯体が腐っているなどの問題がわんさか出てきました。
看板屋さんが同業者のみなさんで問題をシェアして相談をしてくれましたが、技術とたくさんの費用がかかる工事になることがわかりました。
そこで、私が出した結論は、
最低限の見た目を考えて、自分たちで壁のペンキ塗りをし、
100均で買ってきたスポンジパネルを文字にカットし、貼ることにしました。
問題その3。
赤い水が出る。
やはり築35年以上の物件、蛇口を新しく変えたところで根本的に水道管がもう錆びてきているのだということがわかりました。
飲み水は、”別の水道の水を使う”ということに決めました。
問題その4。
工房の床がタイルだとガラスが即割れる!
これは気づかなかった…。
いやしかし、逆に今、気づいてよかったんじゃないか!
うんうん、よかったよかった。
問題その5。
店舗が奥まっていて、国道沿いで駅近という立地なのに、お客様が店舗までたどり着けない。
ここに看板立てたらわかるんじゃないかという場所には、既に隣のクリーニング屋さんの看板が両面使いで立ててある。
さすがにこちらの敷地と言っても、ずっと長くやってこられたクリーニング屋さんの看板にかぶせるわけにはいかない。
というわけで、お客様には毎回電話番号をお伝えし、外に出て国道に立ち、駐車場まで誘導することにしました。
問題その6。
撮影できる場所がない。
実はこれ、工房に問題があるわけではありません。
ある日、旦那はんが、長年の夢を叶えるべく大きなテレビを家に買ってきました。
それまでは32型のテレビで嫁的には何の問題もなかったけど、旦那はんの唯一の楽しみが、24時間の仕事明けにボーッと観るテレビだった(笑)
そんな夢を、嫁が否定することはできない!
その大きなテレビが来てからというもの、以前のように自宅で撮影をするとき、必ずテレビが映り込む(笑)
しかもテーブルランプを撮影していたチェストは物置に追いやられ、テーブルランプを撮影する場所がない!
そうなったら工房で撮影するしかないのだが、何とも雰囲気が出し切れない。
かろうじて、今現状できる最大限の方法で、撮影はしていくことにする。
しかし、もちろんここに来て得たこともたくさんありました!
・全て一人でやってきたことをチームで回すという経験と土台ができた。
・自分たちにはどのくらいのスペースが必要で、そこで何ができるのかがわかった。
・他に何が必要で、何が要らないのかを具体的にイメージすることができた。
・オンラインショップと自宅工房だけでは認知されることがなかった地元の人に、Nijiiro Lampを知ってもらうことができた。
ここに一度入居できたおかげで、たくさんのことが見えてきたのは、ありがたいことです。
こうして、私は次なる目標を定めたのでありました。
続く。
「Pendant Lamp Sakura 」