山田家の夫婦の話①の続きのお話です。
結婚して、子どもが生まれ、どんどん、どんどん自分の思いを言葉にすることをやめ、ひたすら
言われたことに我慢をし、謝り、とにかく揉めないように、旦那さんが怒らないようにと言い返すことをやめた結果、
旦那さんのイライラはどんどん増し、怒りをぶつける頻度や、私や子供にあたる頻度はどんどん、どんどん増えていきました。
もう、旦那さんが家にいる時はいつも機嫌が悪く、当時私は、”どうしたら旦那さんの機嫌を良くできるんだろう”とそればかりを考えるようになっていきました。
その時、長男は年長、次男は年少、私自身も「せと・しごと塾」に入塾して、起業について学んでいたときでした。
そこへ来て実母と実父が同時に入院、子育てと看護と家事と課題、そしていつも機嫌の悪い旦那さん。
もう限界だ!
無理!
もう無理!
そう思ったら、涙と一緒にこれまで我慢していた言葉がどんどん溢れ出しました。
私は何が嫌なのか
どんな家族にしたいのか
私が大事にしたいこと
ぜ〜んぶ、ぜんぶ全部吐き出して、
「このままならもう無理。
このままならもう離婚。」
そう言っていました。
ここまで読むと、なんてひどい旦那なんだ!
って思うかな?!
でも違うんです。
旦那さんをそんな風にしてしまったのは、私自身だったんです。
私が自分の意見や考えを言わず、「ごめん、ごめん」と旦那さんの怒りを黙って吸収することで、私は旦那さんの気持ちに蓋をしていました。
当時、旦那さんも仕事面で大きな悩みがある時期でした。
私がただただ怒りを吸収することで、きっと旦那さんにも
”自分の気持ちを理解されていない”
”謝っているんだから嫁が悪いんだろうに、全然改善されない”
”なんでわからないんだ”
”なんでできないんだ”
”怒りをどこにどうやって収めていいのかわからない”
という気持ちがあったんだろうと思います。
そしてそんな自分に、どんどん、どんどん自己嫌悪で苦しくなり、旦那さん自身ももがいていたのかもしれません。
完全に負のスパイラル
近くにいるのに、すれ違う夫婦。
コミュニケーションが破綻してしまったのでした。
⇨ つづく