物を大切にするということ

こんばんは。

今日、車で移動中にラジオからこんな話が流れてきました。

「僕の父さんは、いろんな人から自転車の部品をもらってきて、

僕の自転車を作りました。

普通なら恥ずかしいと思うかもしれないけど、それがちょっと

カッコよくて、僕はすごく気に入っています」

そんなメッセージを聞いて、パーソナリティーの方は、

「お父さんも、君もすっごくカッコイイね」と言っていました。

私はこの話を聞いて、小学校4年生の頃のことを思い出しました。

当時、父が私のために、どこからか自転車をもらってきました。

それがもう、色もはげていて、錆々で…。

その頃は「自転車点検」という、小学校の子が自転車を持って、

一堂に集まる行事があったので、本当に恥ずかしくて、

父に「色を塗り替えて」と頼んだのでした。

すると、父は黙って自転車を全身エメラルドグリーンに塗りました。

できあがったのは、「自転車点検」の前日でした。

全身エメラルドグリーンです。

塗る前の方がよっぽどよかった…。

でも、父が一生懸命仕事の後に、自転車の色塗りをしていたのを

見ていたので、何も言えませんでした。

「自転車点検」当日、好きな子に見られないようドキドキしながら、

みんなに何を言われようと、黙って点検を受けに行きました。

こんな思いをしたけれど、父を嫌いになったことは1度もありません。

むしろ、ペンキを塗る後ろ姿が温かくて、大好きでした。

今となっては、これが父との思い出ベスト3に入るくらい、いい思い出です。

私は父に、物を大切にすること、お金よりも大切なものを、たくさん教えて

もらったような気がします。

言葉では1度も教えられたことがないのに、だからこそ、

父の大きさに「勝てないな~」とつくづく思います。

それでも、私が父から教わったことを我が家のおチビさんたちには

伝えていきたいです。

物がありふれてる時代だからこそ、本当に大切なものを見失わないように。


物を大切にするということ」への1件のフィードバック

  1. えつこむ

    SECRET: 0
    PASS:
    ううう~
    ええ話やなー。
    ラジオパーソナリティの人の返し方も、
    内心どうあれ、エメラルドグリーンの自転車に文句を言わなかったwhaleちゃんも。
    ううう~涙

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